百貨店デニムのゆくえ
先週書いた、高島屋のデニム事情からの続き。
高島屋のデニム事情 - fashionを通していろいろ考えるblog
百貨店のデニムのセレクトショップは、高島屋に限らず、どこも縮小傾向だと思う。ここ数年の経済不況で、百貨店の売り上げは右肩下がりだから、当然なこと、しょうがないこと、なのかもしれない。
プレミアムジーンズブームが一段落した、というのもあると思う。このブームで、デニムのセレクトショップを新たに作ったり、売り場を大きくした百貨店は多いからね。
そういう外的要因はもちろんあるし、とても大きな理由だと思う。売り場縮小というのも、ある意味時代に沿った動きなのかもしれない。でも、決してデニムをはく人が減ったワケではない。こういう売り場でデニムを買う人が減っただけなんだよね。
デニム好きな私でさえ、デニムがズラッと並んでいるIndigo Barよりも、ファッションアイテムの1つとしてデニムが置いてあるBLACK by moussyの方が、魅力的に感じる。
私が今回高島屋でデニムを見て感じたことが、もしかしたら、その理由の1つなのかも、なんて思ったんだよね。
以前は、デニムそのものがトレンドで、しかもプレミアムジーンズをはいていることで、おしゃれをアピールできたんだよね。今でいうと、Kitsonのバッグ的な。おしゃれアイコンってやつだ。
そのブームも去って、デニムが定番になった今、私たちにとってデニムはトータルファッションの1アイテムにすぎない。
Indigo Barに並んでいるようなデニムブランドは、トップスも作っていたりするんだけど、何せデニムが本業だから、ビンテージTシャツとかチェックのシャツとか、「デニムに合わせるトップス」しか作れない(んじゃないか、と私は感じている)。
対して、BLACK by moussyは、トレンドやコンセプトをふまえて、こういうスタイリングだから、じゃあ、こういうデニムを作ろう!みたいな発想をしている(のでは、と私は勝手に思っている)。
(もし、そうならね)発想が逆だよね。
デニムをはくためにおしゃれしてんじゃなくて、おしゃれしたいためにデニムを選ぶ。自戒も込めて言ってしまうけど、作ってる方、売ってる方は、けっこう、こういう当たり前じゃんていうことを忘れがちになるんだよね。
・・・なーんて、上目線で好きなこと書いてるけど、Indigo Barの売り上げが下がっているとか、BLACK by moussyの売り上げが上がっているとか、具体的な数字を知っているワケではないんですョ・・・。(高島屋の方、ごめんなさい!)
ただ、デニムという視点で百貨店を見たとき、そんな流れを感じるなぁと、その理由はなんだろなぁ、という個人的な思いです。
私は、ユニクロでもデニムを買いますが、百貨店でも買うので、(この前は値段に躊躇してしまったけど・・・。)よりよい商品、よりよい売り場(そして、かわいい値段ならうれしいな)をお願いします!
がんばれ、百貨店!(←やっぱり上目線)
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→BLACK by moussyのすごいワケ - fashionを通していろいろ考えるblog
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