ぜーんぶまとめて、コンフォートなデニムと呼ぼう。
先日の記事で、「素材のコンフォート化」というキーワードを挙げましたが、それが最もトレンドと直結して出ているのがデニム。今シーズンは、スウェットデニム、ジャージーデニム、カットソーデニム、ニットデニムといった類の単語が、雑誌の紙面を賑わせています。
トレンド発信源、JOG JEANS
このトレンドのパイオニア的存在が、DIESEL(ディーゼル)のJOG JEANS(ジョグジーンズ)。
昨年の秋に発売されるや否や、ディーゼルらしい、デニムのユーズド感たっぷりの見た目とは裏腹に、柔らかい、履き心地のよさが大好評。3万近くもする高額商品にも関わらず、一時期、入手困難になっていました。今シーズンもジョグジーンズ生地を展開していて、Gジャンも出てますね。Gジャン自体も注目トレンドだけに、こちらも話題になりそう。
このジョグジーンズの画期的なところは、スウェット風だということ。そのスウェット風な生地は、"織りと編みを組み合わせた"ことによってできるそうです。
コンフォートデニムとは、結局どんな生地?
この「コンフォートなデニム素材」の流れは、ディーゼル以外も、各社注目していて、今秋シーズンは、かなり多く出揃ってきました。ディーゼルと同じ、スウェット風な生地もたくさん出てるし、そうでない生地だけど、カットソー生地のデニムも。
ただ、ニットデニム、カットソーデニムと呼ばれるものは、実は、大して新しくも珍しくもありません。結構、昔からあるものでは、ある。
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ここで、ちょっと言葉の定義を。
・ニット【knit】:編まれたもの、編まれた製品
対して、織物は布帛(ふはく)と言います。
・カットソーは、
カット・アンド・ソーン【cut & sewn】の略で、
ニット生地を裁断して縫製した製品のこと。
・ジャージー【jersey】:反物状に編まれた外衣用のニット生地、
または、ニット生地の総称で、織物と同じように裁断・縫製するもの。
・スエット【sweat】:裏毛パイルのジャージー素材
以上、マイバイブルの
「新ファションビジネス基礎用語辞典」より、抜粋。
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上の言葉の定義を踏まえ、
ジョグジーンズのような、裏毛パイルを表現しているものをスウェット風デニム
(編みだけでないなら、厳密にはスウェットではないので、"風"を付けときます。)
裏毛までは表現できていないけど、編みでできているデニムをジャージーデニム
(ニットデニムというよりも、今らしいかな。スウェットとも近しいし。)
と言うことにします。
スウェット風デニムとジャージーデニム、その違いは?
この2つの違いは、スウェットのような裏毛パイルだけではなく、もっと違うのが、その風合い。
ジャージーデニムの特徴は、編みならではのしなやかさと伸び感。対して、スウェット風デニムは、伸び感よりもその軽さ。ふわっとしていて、エアリーな履き心地が最大のポイント。
決してどちらがいい、悪いではなく、気に入ればどちらでもよいと思います。ただ、トレンドだからとこれらを一括りにするのは、ちと違うかな、と私は思うわけです。
私の判断基準は、見た目がデニムらしく納得できるかっこよさに仕上がっていればそれでいいかな。ただ、ジャージーデニムは重くなりがちなので、重さが気にならないか注意するし、スウェット風だったら、お値段をチェックする(笑)。
そういう意味では、ネットでは比較しづらい商品群かも。
とは思いつつ、チェックした商品を紹介します。
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