今さらデニム、今こそデニム。
2015年の春夏は、デニムがトレンドらしいです。
第20回東京ガールズコレクション会場周辺スナップ。春夏のトレンドであるデニムを使ったコーディネートがずらり。
【総合】TGC、来場過去最多&早くもデニム
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— SENKENplus (@SENKENplus) March 4, 2015
(この写真のコーディネートについては、あえて触れません。)
今年のデニムトレンドと、そのおさらい
現在、書店に並んでいるファッション雑誌の表紙を見ると、まあ見事に、デニム、デニムのオンパレード。
CLASSY(クラッシィ)は、"NO DENIM, NO LIFE!"。
otona MUSE(オトナミューズ)は、"2015年春、デニムに恋して。"
BAILA(バイラ)は、"どカジュアルにならない「デニム」のすべて。"
SAKURA(サクラ)は、"毎日デニム、ときどきスカートで春もこなれたい"。
LEE(リー)は、"いつだって「デニム」でとびきり素敵!を叶える4つのテク"。
DRESS(ドレス)は、"デニムをもう一度、好きになる!"。
25ans(ヴァンサンカン)は、"きれいめデニム着こなしLESSON"。
ざっと拾っただけでも7誌。30~40代をターゲットとした雑誌が多いのは狙ったわけではありません。20代ターゲットの雑誌では、表紙にでかでかとデニムを謳った雑誌は見つけられなかったです。(雑誌の中を覗けば、きっといっぱい取り扱っているんだろうけど。打ち出し方の違いだろうね。)
とはいえ、今年はデニムがトレンド!と言われても、「今さら?」と感じる方が多いんじゃないでしょうか。今の30~40代にとって、いや20代にとってもそうだよね、デニムはもはや定番の存在。実際、春夏シーズンになると「デニムがトレンド!」と毎年のように言われていて、旧ブログ時代に何回も取り上げています。
(2010年の春トレンド→春トレンドのおさらい、デニム編 - fashionを通していろいろ考えるblog)
(2011年の春トレンド→今春のデニムは、NEWシルエットに注目。 - fashionを通していろいろ考えるblog)
(2011年の夏トレンド→2011年 夏の注目トレンドは!? - fashionを通していろいろ考えるblog)
(2012年の春夏トレンド→巷で噂の、大人ボーイフレンド - fashionを通していろいろ考えるblog)
で、今年はワイドパンツがいいだの、Gジャンが復活だの、クラッシュがいいだの、いやいやきれい目タイプだの、デニムonデニムのコーデが熱いだの、いろんな情報が飛び交ってますが、そういう細かなディテールのトレンドはちょっと横に置きます。"ファッション"という小さなカテゴリの中でうんちゃらかんちゃらと語ることに、自分の中で意味が見いだせなくなっているんですよね。そういうのに飽きたというか、興味が持てなくなったというか(→アメブロからはてなブログに引っ越した、たった1つの理由 - fashionを通していろいろ考えるblog)。
もうちょっと広い視野を持って、このデニムトレンドを考えてみたいと思うのです。私たちのライフスタイルや消費に対するムードからの目線で、今年のデニムを見ていきたいと思います。
ムード目線からのデニムトレンド
ここ数年のライフスタイルは、食の安全、健康志向、リラックス、ロハスといった「自然回帰」「人間らしさへの回帰」を感じさせるキーワードが重要なものになっています。さまざまな産業でこれらを意識した商品やサービスが誕生しています。ランニングや山登りをする人が増え、自然派食品や化粧品を扱うお店も増えました。先日取り上げた「オーガニックコットン」(→オーガニックコットンとエシカルとビジネスと。その1 - fashionを通していろいろ考えるblog)も、同じ文脈にあるものですよね。この傾向は今後もどんどん細分化されて、年々深まっていくことは誰もが疑うことのない未来像でしょう。
ファッションもそういったバックグラウンドに、もちろん影響されています。デニムという素材は、これらのキーワードと非常にマッチするんですよね。しかも、多角的に。
ナチュラルさや粗野感があるし、インディゴという色も自然を彷彿とさせます。自由の象徴というイメージもありますよね。ヒッピーやパンクといった人間味のあるカルチャーとも結びついています。また、ビンテージジーンズは「本物志向」を感じるし、いいものを長く使うというマインドとも親和性が高いです。(→参考記事:2013年、春のファッションキーワード:ムード編、その1 - fashionを通していろいろ考えるblog)
今年は、「インディゴカラー」と「'70年代」「ヒッピー」という文脈でデニムがフィーチャーされているようです。
でも、デニムにももちろん欠点や不向きというものがあって、一番のデメリットはごわごわで硬くて履き心地がよくないことでしょうか。レディースではストレッチデニムが当たり前になっていますが、ストレッチデニムだと出せないデニムらしさもあるし、ポリウレタンを使用すると劣化も早いんです。綿100%だと劣化も”ビンテージな味”になるんですけどね。
「本格仕様」と「コンフォート」の共存
そんなデニムの大きな流れとしては、「デニムらしさ」と「コンフォート(心地よさ)」という、一見相反するキーワードをいかに同居させるかという方向へ進化しているように感じます。2012年は、まさに「コンフォートなデニム」に注目が集まった年(→ぜーんぶまとめて、コンフォートなデニムと呼ぼう。 - fashionを通していろいろ考えるblog)で、この流れに沿った商品は今年も注目されていくでしょうね。
コンフォートなデニムシリーズで"ジャージーデニム"と紹介した、EDWINのジャージーズ (→【続】コンフォートなデニム - fashionを通していろいろ考えるblog)。
今シーズンはバリエーションも増やし、
ジャージーズ、まだ売れてるんだね。ビンテージデニムがトレンドになったとしても、履き心地のよいデニムを知った層はごわごわデニムには戻れない。
【商品】エドウイン、伸縮ニットジーンズ拡充 http://t.co/TbfJYVxbqz
— acorn (@acorn10103460) 2014, 10月 29
テレビCMも展開する力の入れよう。
いいCM。ジャージーズの特徴も伝わりつつ、オシャレな仕上がり。希子ちゃんカワイイ♪
”@fashionsnap: ジャージのようなに伸縮する新作デニムを履いて"キレキレダンス”披露 http://t.co/wK0dTdSst4 pic.twitter.com/cLTiadtczu”
— acorn (@acorn10103460) 2015, 3月 6
ユニクロからは、セルビッチのストレッチデニムが出てます。テニスプレーヤーの錦織くんがCMしているので、ご存知の方も多いと思いますが。
ユニクロ MEN セルビッジスリムフィットストレートジーンズ(ストレッチ)A - UNIQLO ユニクロ
本格仕様デニムの代表的存在「セルビッチ」にストレッチを入れるって、どうなんだろう?まだ見てないので、今度見に行こうと思います。今のところメンズのみ。男性の方がセルビッチにこだわるからだろうな。
という現状を踏まえた上で、私もデニムの購入を検討しています。さてどうしよう・・・?
次回に続きます!
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《コンフォートなデニムに関連する過去記事》
ぜーんぶまとめて、コンフォートなデニムと呼ぼう。 - fashionを通していろいろ考えるblog
【続】コンフォートなデニム - fashionを通していろいろ考えるblog
まだまだ続々!スウェット風デニム - fashionを通していろいろ考えるblog
はいよ、もう1丁!スウェット風デニム - fashionを通していろいろ考えるblog
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