布系創作物のポートフォリオ
「縫うこと」が好きです。
ミシンで縫うときの、ダダダダーという音が好きです。
裁ちばさみで布を切るときの、じょきじょきという音が好きです。
平面の布が少しずつ立体になっていく様が、たまらなく大好きです。それが洋服であれ、ポーチであれ、ぬいぐるみであれ、魂を吹き込んでいるような感覚があります。
「ハンドメイドでモノ作りしています!」というと、自分のブランドがあって、その世界観の中でモノ作りをされているような、いわゆるハンドメイド作家さんを思い浮かべる方が多いと思うのですが、私はただただ縫うことが好きで、モノを形にしていく作業が好きなので、作っているものにあまり統一感はありません。日常生活の中で、「こんなの欲しい」「これ作ったら喜んでくれそう!」というアイディアが閃くたびに、いろんなものを作ってきました。
私の創作熱の源は、表現したい世界観や作りたいモノという自己表現ではなく、家族や友人の喜ぶ顔や驚いた顔だったりします。厳密に言うと、実際に喜んでもらえなくてもよくて、「これは喜んでもらえるぞ…!うしし…!」と自分の中で「相手にマッチしたいいプロダクト案」を見つけたとき、私の創作熱はぶわっと燃え上がります。
今まで作ってきた作品は、ブログにアップしたりしなかったりだったので、今まで作ってきた布系創作物のポートフォリオとして、カテゴリ別に作品をまとめました。
【ベビーケープシリーズ】
2008年に長女が生まれ、ハンドメイド好きとしては、ここぞとばかりにいろんなものを作ったのですが、その中でも思い出深いのがこのベビーケープ。生まれてすぐ~3歳まで着てました。さっと着られてかわいいので、冬場の外出はほぼこれ。
あまりの使い勝手のよさに、出産した友人にも作ってプレゼントしました。それぞれの友人の好みに合わせて、裏地やパイピングの色を変えています。
この型紙をアレンジして、タオル地のケープも作りました。
タオル地の1枚仕立てなので、縫い代はすべてパイピング始末しています。フードの耳は、ハイジのゆきちゃん(白いヤギ)イメージです。
公園のじゃぶじゃぶ池やプールから上がった後に、さっと羽織れます。
水に入りすぎて冷えすぎたときや、逆に日刺しが厳しい際の日よけにも使えるので、こちらもかなり重宝しました。
本体生地は、「子どもができると、タオルたくさん使うから!」と母がくれたバスタオル&フェイスタオルを利用しています。引き出物か何かでもらったものを、娘のために取っておいたと思われる、なかなかレトロな趣のあるタオルです。
バスタオルはボディー、フェイスタオルはフードにして、刺繍部分が入らないようにうまーく裁断させていただきました。
【ウエディング系ドレス】
私がアパレルデザイナーを志したのは小学生のときですが、中学生のときにはすでに「自分のウエディングドレスは自分で作る!」と豪語してました。
いざ、ウエディングドレスを着るお年頃になったとき、私は縫製の現場ではなく、アパレルメーカーに就職したため、ドレスを作り上げる技術力がないことは自覚していましたが、「ま、多少へんちくりんでも、自分のだし」ということで、中学生の私の夢を叶えてあげることにしました。
こちらは披露宴と2次会で着用しました。レースのチューブトップと、ロングスカートのセットアップになってます。
披露宴だと上半身が見られる時間が長いので、トップスに重点を置いています。チューブトップのレースには、裏側にビーズとスパンコールを入れて、光が当たるとほんのりキラキラするようにしました。また、レストランでの披露宴だったので、スカートのボリュームもトレーンも少な目にしています。
ドレス繋がりでこちらも。
いとこの結婚式にお呼ばれした際の、子供用ドレスです。
フォーマルウエアって、ボタンが多かったり、ホックがあったり、着させるのが手間なものも多くないですか? 自分の身支度もあってバタバタしがちなので、ウエストはゴムギャザー、開きはリボンにし、被りで着られるようにしたのがポイントです。
【入学グッズ】
小学校入学用の体操服入れ、 レッスンバックと、
はんかちはなかみを入れる、移動ポシェット。
これらは、長女の分。イメージは、当時彼女が好きだった、プリパラのそふぃさんです。(分からない方はぐぐってください。)
こちらは次女の分。
彼女からは、「水色!」「うすい紫!」「リボンじゃなくてフリルがいい!絶対!」と、具体的なリクエストをいただきました。
体操服は、中身が見えないように巾着タイプ、移動ポシェットは出し入れがしやすいように、ダーツを取って立体的に作っています。
【アップサイクル子供服】
着なかった服を捨てる、ということがもったいなくてできないタイプです。汚れても、なんとなく気分じゃなくなっても、私にとっては、布という大事な資源です。なので、最近は「着なくなった服で子供服を作る」ことがライフワークになっています。
こちら、選手が引退して着なくなった夫のユニフォームを
子供のワンピースに。
自転車のタイヤにはさまって、汚してしまったシフォンのロングスカートを、
長女にはスカートに、
次女には、ペチワンピースに。
【ぬいぐるみ】
私は現在、前田デザイン室というオンラインサロンに所属しています。そこで制作した『マエボン』という雑誌の表紙になったキャラクター、童心くんのぬいぐるみを作りました。
頭だけ使用したキーホルダーも。
こちらは、『マエボン』のクラウドファンディングでリターンとして作成しました。
「梅田1▪2▪3」というトークイベントの際には、童心くんサイズのイベントTシャツも。
Tシャツ本体の生地は、娘のサイズアウトしたスパッツを利用して、プリントはアイロンでプリントできるシートを使用しています。
そして、現在製作中なのが、こちら!
前田デザイン室のマスコットキャラクターであり、クリエイター猫の「じゃみぃ」のぬいぐるみを作ってます。Twitterにて #じゃみぃぬいぐるみ化計画 で制作状況が見られます。
じゃみぃの着ぐるみを作るべく、クラウドファンディングに挑戦しています。ぬいぐるみは、そのリターンになってます。他にもいろいろなリターンがあります。ぜひ覗いてみてください!