fashionを通していろいろ考えるblog

ファッションブログだけど、キャピっとしてないし、おしゃれではないです。

&#39&#59;70年代から&#39&#59;60年代へ

'11年春夏シーズンの大きなトレンドは、

'70年代 でしたが、

'11年秋冬シーズンのトレンドは、

'60年代、と言われています。

コレクションを分析した、セミナーの類でも言われていたし、

雑誌でも、

MORE 9月号 '60年代

(MORE 9月号より)

GINGER 9月号 '60年代

(GINGER 9月号より)

LEE 9月号 '60年代

(LEE 9月号より)

と、言われてみれば、取り上げられては、います。

しかし、春夏の'70年代スタイルほど、

象徴的なスタイルがあるわけでもなく、

雑誌でも、

「シックはバイカラー配色」や、

「ミニ丈やビビッドカラー」や、

「レトロなイメージ」に対して、

'60年代と使っているように、それぞれバラバラで、

何が、どういうものが’60年代なのか、

とーっても分かりづらい。

というか、分からない。

'70年代ファッションを大きく捕らえると、

ヒッピーやパンクといった、

消費者発信のブーム(今の言葉でいう、ストリートスタイル)が誕生した、

ファッションに自由な気風が生まれた時代と言えます。

それに対して、

'60年代はというと、プレタポルテが誕生した年代。

バルマンやクレージュといったデザイナーが提案する、

新しいスタイルが、ファッション界を引っ張っていました。

今シーズンの'70年代ファッションの象徴として、

ブリジットバルドーやジェーン・バーキンが挙げられますが、

彼女らはさわやか、フレッシュ、ポップさを感じるセクシーなスタイル。

なのに対し、'60年代は、もう少し厳格さが。

具体的な女優さんは、わからないけれども、もっと大御所なイメージ。

'70年代から、急に'70年代になる、というわけではなく、

とりわけ今シーズンは、

'70年代と'60年代の要素が混在するのじゃないかと思います。

そしてなにより重要なのは、何年代かというより、

過去のムードを感じさせるスタイルが、

今シーズンのトレンドである、ということ。

それを簡単に分かりやすく言われるのが、

「クラシック」というトレンドキーワードだと思います。

ここ数年のトレンドの根底には、

ベーシック回帰、レトロ回帰がありますが、

その流れはまだしばらく続きそうです。