ALBA ROSAのベレー帽
以前、ラスティックの記事(→★ )で取り上げた、
ペーパー素材のベレー帽。 欲しいと言ってたのもすっかり忘れた頃に、 違うブランドでも見つけて、買っちゃいました。 しかも、
きらりと光る
ハイビスカスと言えば、
そう、このベレー帽は、ALBA ROSAのものです。
そして、ALBA ROSAと言えば、
ガングロギャル、ヤマンバたちのご愛用ブランドだったことを
覚えてる方も多いのではないでしょうか。
元々は、30年以上前の1975年に誕生したブランドで、 当時はおしゃれな女子大生の御用達ブランドでした。
それから、サーファーギャル→コギャル→ヤマンバ、
ついには、センターガイといわれる男性が着るようになり、
本来の顧客から離れていってしまうのでした。
その現状に危機を抱いたのか、
2005年、ALBA ROSAは、ショップを次々と閉鎖し、ブランドを休業します。 そして、2006年、ゼイヴェル(現:ブランディング)の傘下に入り、
新生アルバローザジャパンとして再始動。
東京ガールズコレクション(ゼイヴェルが運営者)で、デビューを果たします。
デビューコレクションは、10万円代のワンピースもあったりして、 さすがに、高すぎやしないかい?!と、思っていましたが、
最近は、値段も手頃なものが多くなりましたね。
リゾートカジュアルという、ブランドアイデンティティーはそのままに、
でも、大人かわいく仕上げた商品は、 今の市場ともマッチして、各雑誌でも見かけるようになりました。
ヤマンバご用達ブランドから、
大人かわいいブランドへと再生した、ALBA ROSA。
私は、気に入った商品がたまたまALBA ROSAだったので、
ALBA ROSAの商品を買いましたし、
元々、ブランドとかをあまり気にしない性質なので、
気に入りゃーいいじゃん、と思っているのですが、
世の中の女子は、新生ALBA ROSAをどう思ってるのでしょうか・・・。
商品力ももちろんだけど、
時には、それよりもイメージが重要視される、ファッションの世界。
新しいブランドをデビューさせるより、
色が付いてしまったブランドを再生させる方が、はるかに難しい、
と私は思う。
(デビューさえ成功すれば、認知はあるのだから、
広まりやすいというメリットはあるだろうけど。)
私は、この一連の動きを、リアルタイムで知っているだけに、 このブランド再生に関わった人たちの気持ちに思いを馳せずにはいられないのです。 ヤマンバご用達ブランド、という位置付けになったとき、
どんな思いでデザインしていたのだろう、とか、 ブランドを閉鎖すると決めたときは、
どんな思いだったろう、とか、 ブランド名を変える、という選択もあっただろうに、
再始動という道を選んだのは、なんでだろう、とか。
私の勝手な想像ですけど、
再始動に臨んだ人たちにはきっと、先を読む力はもちろんだけど、
何よりも、アルバブランドに対する強い想いがあるに違いない。 消費者として、ALBA ROSAの商品が好きな私ですが、
(と言っても、今のとこコレしか持ってないけど)
作り手としても、注目しているブランドなのです。