fashionを通していろいろ考えるblog

ファッションブログだけど、キャピっとしてないし、おしゃれではないです。

西武有楽町店、年内に閉店

というニュースを昨日のテレビで見ました。

http://www2.seibu.jp/common/images/pdf/100127_021_oshirase.pdf

おしゃれ産業に携わる人間としては、

もう、こうニュースは書くのも嫌なんですけど落ち込み・・・

これが現実

自分の言葉で、残しておこうと思います。

しかし、正直言って、

別に、仕事上で取引があるワケでもなく、

名古屋には西武百貨店はありません。

(今調べたら、最寄は同じ愛知県の岡崎市でした。

 それすら、知らなかったよ・・・。)

そういう意味で、個人的に衝撃度はあまりなかったりするんですが、

東京都心のど真ん中、有楽町の百貨店が閉店になるというのは、

東京出身、しかも、西武百貨店の入社試験を受け、内定までもらっていた

うちの旦那様には、けっこう衝撃的だったみたいです。

でも、私は有楽町行ったら、イトシア行っちゃうもんなぁ。

不況の影響で、アパレル産業のニュースは、

ファストファッションブランドの台頭と、百貨店の苦境ばかりが報じられていて、

百貨店のお客様が、ファストファッションに流れたのだと言うけれど、

単純にそれもどうかなぁ、と思っています。

洋服を買う、というとき、

昔は、高いものは百貨店、日用品は量販店、というくらい、

(あとは、個人ブティックとか?)選択肢が少なかった。

今は、

ある人はユニクロに行き、ある人は百貨店へ行き、

ある人は量販店へ行き、ある人はネットで買う。

ユニクロで買う人が百貨店へ行くこともあるし、ネットで買うこともある。

簡単に言うと、多様化という言葉に集約されちゃうんだろうけど、

百貨店でモノを買うのがステータスだった時代と、

選択肢がたくさんある現在、

今の百貨店が、あの頃の百貨店と同じだけ必要かっていうと、ねぇ。

単純に、人々のニーズより供給過多なんじゃないのかな。

もちろん、改装したり、ブランド入れ替えたり、レストスペース作ったり、

さまざまな企業努力がなされていることは感じるけれども、

「街の中心で、何でもそろうお買い物」という

百貨店のコンセプトが根本から揺らいでいる、そんな時代なんだろうな。

閉店、統合が相次ぐ百貨店業界ですが、

それを苦境というのなら、苦境はあたりまえなのかもしれない。

不況というのは、

既存のやり方を見直し、新しい価値を見出すための、必要な時期。

それはある意味、「社会のデトックス」って言えるのかも。

不況だから、安いものしか売れない、と言っているのは、

今までのやり方から脱却できない言い訳にすぎない、と、

自戒を込めて、ここに記しておこう・・・。