「インターネット的」 糸井重里
先日書いた、「ムード編」の記事
を読み返しながら、ふと、「消費のクリエイティブ」という言葉を思い出し、とある本を、再び手に取ってみました。
「インターネット的 (PHP新書)」という本です。
すやすやと眠る、でかい娘とちび娘の横で、ちょっとずつちょっとずつ読み返してみたのですが、いやー、あのムード編の文章は、この本を元に書いたんじゃないかというくらい、内容がリンクしてました。びっくり。
・・・いや、決してパクったわけではないですよ(笑)。
自分の実感として感じたことじゃないと、さすがに、あんな文章は書けないもんなぁ。何度も読み返している本なので、その思想が、私の中に根付いていたのかもしれませんが。
今回、なんでパクリ疑惑が疑われるようなことを、わざわざ書いたかというと、この本が発売されたのは2001年、10年以上前なんです。
私が初めて読んだのも、少なくとも、7年以上前だと思う。
つまり、糸井さんは、世の中の流れがこういうムードになることを、10年以上前に、すでに感じていた、ということ。そして、私のような末端デザイナーにも、実感できるくらい、その流れが本当にやってきているのだ、ということ。
すごい、本当にすごい。
10年前なんて、FacebookもTwitterも、スマホもなかった時代のインターネット論なのに、全く古さを感じないんです、この本。・・・いや、インターネット論というより、預言書かも(笑)。
クリエイティブな人は、時代の変化を捉えるのが早いですし、そして何より、その気付いたことから、何かを形にするのも早い。
糸井さんは、ものつくりを続けることへの危機意識から、「住む場所」を変えよう、自分の業界やポジションから一度離れようと思い、それで始めたのが「ほぼ日」、ほぼ日刊イトイ新聞なのだそうです。
私も産休に入り、一時的に業界を離れたからこそ、あの文章が書けたわけで、変化に気付くには、危機意識と考えるための良質な時間が必要なのかもしれません。ま、糸井さんが自らで危機意識を感じ、自らで時間を作ったのに対し、私はそうせざるを得ない状況で、ただその流れに乗ってきただけなんですが。
変化に気付くことは大前提だけれども、気付くだけでは、何も生まれない。そこから何ができるのか、それを踏まえて何をすべきか、それが、これからの私の課題です。
あと1年の育児休暇、子育てをエンジョイしつつ、家事はテキトーにこなしつつ(笑)、次のステップも模索していこうと思います。
別にクリエイター職の人じゃなくても、とっても為になると思う。
リサーチ会社勤務の本好き友人も、ちょっと前にFacebookで紹介してました。題名は堅苦しいけど、中身はとっても読みやすいです。
↓FeedlyやTwitterでブログの更新情報を受け取れます。