fashionを通していろいろ考えるblog

ファッションブログだけど、キャピっとしてないし、おしゃれではないです。

Factelier(ファクトリエ)の白シャツ、買ってみた。

Twitter(@acorn10103460)をフォローしてくださってる方はご存じかと思いますが、とうとうFactelier(ファクトリエ)でお買いものしてみましたよ!

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Factelier(ファクトリエ)とは

Factelier(ファクトリエ)とはいわゆるファッションECサイトなのですが、アパレルブランドではなくアパレル工場を全面に押し出した商品を展開しています。

通常のECサイトとどう違うのか。例えば、ZOZOTOWNは、2353ブランドのアイテムを公式に取扱うファッション通販サイト(2014年10月現在)です。作り手の最終情報はアパレルブランドであり、それ以上の先の作り手の情報はありません。ブランドが責任を持って、買ったり作ったりしたものを、そのブランドの名前で販売しているだけです。実際に手を動かし作っているのは別の会社であり、別の組織になるのですが、表には全く出てきません。

ファクトリエは、「売る」と「ブランド」の部分をファクトリエが一括で責任を取り、「作る」の部分を、日本の提携工場が責任を持つ。仕組みがとてもコンパクトなんですね。中間業者を少なくすることでコストを抑えて、日本のモノつくりを絶やさないようにしようとされています。

 

そこらへんの詳しい仕組みは、ぜひサイトを見てください。

ABOUT US(私達について) | ファクトリエ公式通販サイト

 

 

今回、購入したのはこちら。

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コットンリネンの白シャツです。スタイリスト大草直子さん監修だそう。

 


【大草直子さん監修】コットンリネンシャツ / White ※完売 - シャツ - ウィメンズ商品一覧 | ファクトリエ公式通販サイト

 

まずは素材をチェック 

綿麻素材ということで張り感のある素材なのかな?と思っていましたが、すごくソフトな風合いでびっくり。いい意味で、想像を裏切られました。

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織り目が斜めに見えるツイル組織で、麻混ならではの節がさりげなく入っているので、表面に味わいがあります。ほどよくカジュアル感が出て、いい感じ。

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キメキメのドレスシャツではなく、どカジュアルなシャツでもない、絶妙なバランスの素材感。柔らかな風合いと表面感のある素材のおかげで、女性らしい抜け感のあるシャツに仕上がってます。

 

シャツのチェックポイントその1、襟 

ソフトな風合いとはうらはらに、作りはとっても男前!

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レディースのカジュアルシャツで、この襟まわりの型崩れを防ぐプラスチックのやつが付いてるの、初めて見た! シャツ専用工場で直接作っているこだわりが出てますね。

 

そんなこだわりがあるだけあって、襟まわりはきれいに沿ってくれます。ガッチガチに硬いわけでもないのに、シャンと立ってくれる。これはカッティングと芯地選定のよさのたまもの。

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今どきバランスのコンパクトさもいいですね。襟の幅にもトレンドがありますが、今はベーシック、主張しすぎないものがいい。第一ボタンを開けて、エロくならず、詰まりすぎずの絶妙なVラインも好き。

 

 

シャツのチェックポイントその2、ボタン

ボタンでシャツの値段が分かる、という話があるくらい、シャツにとってボタンは重要なパーツ。このシャツには高級シャツに使用されるような、厚みのある貝ボタンが使われています。シンプルなだけに、ボタンってけっこう目立つんですよね。

 

それ以上に「ほお~」と思ったのは、ボタンの付け方。

 市販されているシャツは、ほとんどがクロス付け

f:id:acornfashion:20141022182450j:plain (糸が"×"状になっている)

もしくは、水平付け

f:id:acornfashion:20141022182505j:plain(糸が"="状になっている)です。これらは機械で付けられるので、非常に効率がいいんですね。

(ちなみに、両方とも今回のシャツと同じくらいの値段帯で購入したものです。)

 

でも、今回買ったシャツは千鳥がけ(鳥の足のような糸の掛け方)で付けられてます。 1つ1つ、手作業です。

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でも、手付けだからいいとか、そういう理由じゃないんです。もちろん、見た目がおしゃれ、ということでもありません。千鳥付けの理由は、釦を留めやすくするためです。

 

千鳥がけの特徴は、1箇所(この場合、一番下の穴)に糸が集中するため、その反対側(この場合、一番上の穴)が浮きます。

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この浮きを作るがための、千鳥がけなんです。この浮き分があると、ボタンをするっと留められるんです。特に厚みのある釦は、この浮き分がないと大変留めづらいそう。これ、言われないと絶対気づけないですよね。なんちゅーうれしい心配り。

 

シャツのチェックポイントその3、縫い代の縫製

縫い代は、端が表に出ないように折り伏せ始末になっています。レディースのカジュアルシャツは、オーバーロック始末も少なくないですが、メンズシャツは、折り伏せ始末されてるものが多いかな。まぁ、それ自体はそんなに珍しくもない。

こんな感じで、端が出ないように巻き込んであり、5mm幅のダブルステッチがたたきつけられてます。

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(クロスがけボタンの付いてたシャツも、折り伏せ縫い。)
 
今回のシャツの折り伏せ縫いの何がすごいって、このダブルステッチの幅の細さ!

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 2~3mmくらいでしょうか・・・。ひえー。幅が細いほど、縫うのは難しいです。パキッとした生地でも難しいのに、さらにこの柔らかな生地感ならなおのこと。でも、ステッチ巾が太いとカジュアル感が強くなって、このしなやかな生地には合わないんですよねえ。こういう細かいところも、全体の仕上がりに影響してくるからあなどれまへん。

 

シャツのチェックポイントその4、シルエット

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先に言っておきます。これ、Lサイズです。掲載されている寸法と、手持ちのシャツの寸法を比較したら、あきらかにMサイズがよかったんです。でも、Lサイズしかなかったんです!あきらめようと思ったけど、どうしてもファクトリエでシャツを買ってみたかったんです・・・!

 

というわけで、全体的に大きい印象。特に肩幅が合ってません。肩が落ちている分、袖も長い。身幅も余裕があります。その割に身幅はすっきり見えるんですよねー。もちろん、着用感は余裕のあるんですけども。

寸法(生地の分量)の割りにすっきりして見える。これが何を意味しているかというと、カッティングがきれい、ということ。生地のゆとり分が横幅でなく、体の厚み分になるよう、パターンで調節されていると思われる。

 

結論:満足!(Mサイズを買えば)

ボタンや縫製のうんちくは、メンズのビジネスシャツやレディースでもドレスシャツのような、正統派シャツでは一般常識でしょうが、こういうカジュアルな匂いのシャツをあえて正統派仕立てにする、というところが、今までになかった! 

一言で言うと、"上質カジュアル"でしょうか。そのバランスが今っぽいし、今の市場に抜けているところだと思います。元々は、メンズからスタートしたそうなので、まだまだレディースの商品が少ないのですが、もっと増やしていってほしいですね。個人的には、パンツを作ってほしいなー。

 

秋に向けて、いつの間にかネルシャツが販売されとる!ネイビーチェックのネルシャツ、かわいいではないか!と思ったら、もう入荷待ち・・・。


ネルシャツ / ネイビーチェック - ガイアの夜明け企画 | ファクトリエ公式通販サイト

 

ファクトリエについては、もう少し書きたいことがあるので引っ張ります。

それではまた、次回の記事でお会いしましょう!

(minamiさん、例の記事、もうちょっと待ってねー。)

 

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